2012/07/17 梅雨明け |
2012/07/10 真剣に考える |
何を取り上げようかと悩んでいた時、手にした本。
たった1冊の本で自分のこれまでの考えがくつがえる、当たり前が当たり前ではなくなる。
そんなことが実際にあります。
この本には、畜産動物、実験動物、ペット、動物園、野生動物などと人間との関わりをどうすべきかという考察が書かれています。
大きなテーマは「動物の権利」です
みなさんは、「動物園の動物たちは本当に幸せなのか?」と考えたことはありませんか?(私はあります)
肉料理・魚料理を目の前にしてその動物たちがどんな一生を送ってきたか考えたことがありますか?
生きたまま茹でられる魚介類が痛みや熱さを感じていないと思いますか?
なぜ自分は肉や魚を食べるか考えたことがありますか?
そのようなことを取り上げて考えを述べ、読者にも考えてもらう内容になっています。
人間は他の動物たちより優れているから何をしてもいい、ということにはなりません。
そもそも人間が他の動物より優れている証拠は何もないのです。
人間には知能があって道具を使える、だから優れている。
本当にそうでしょうか?
動物たちは空を自由に飛べたり、水中を素早く泳いだり、陸上を素早く走ったりできます。
それらの能力は優れていると言えませんか。
「優劣」ではなく「違い」として捉えることはできないでしょうか。
動物たちにも知能や感情、痛みがあることを物語る事例等も書かれています。
それらを無視して狭い小屋で生活をし、屠畜場へ連れて行かれ、目の前で仲間が殺されるのを目の当たりにし自分も殺されて人間に食べられる。
さらには人間の味覚を満足させるためだけに大人にならないうちに殺される。
そこまでして我々は肉を食べなければいけないものなのでしょうか。
狭い折の中で自由もなく退屈な1日を過ごし、毎日多くの人間たちの目にさらされ、時には子供たちがガラスを叩く物音に怯える。
動物園に行った後、みなさんは何を感じますか。
動物の生態を学んで帰りますか?「かわいかったね」で終わりますか?
本当に幅広く且つ深い考察が書かれているので、これらの抜粋的なものしか書けずに申し訳ありませんが、興味をもたれたら是非読んでいただくことをお勧めします。
何度も読み返さないと、中々自分の答えは導き出せない、それほど複雑な問題です。
ですので、もう1週くらいこの本の内容を紹介しようと思います。
この「動物と人間の関係」を考えることが、ゆくゆくは殺処分問題の解消にも繋がると思っています。
最後に、この本に書かれているスローガンの一つを紹介します。
すべての命には価値があり、すべての命は尊重されるべきです。どんな動物も、おのおのがそれぞれに命のきらめきをもっています。動物は財産として所有されるものではありません。すべての生き物は、当然、次のような基本的な権利をもつことに値します。
1、生命権
2、苦痛を免れる権利
3、個々の特性を自由に表現する権利
生き物たちの生命権、苦痛を免れる権利、個々の特性を自由に表現する権利を否定するためには、人々を納得させられるだけの説得力のある理由が必要です。そして、私たちは自分たちが害を加えるどんな動物に対しても許しを乞わなければなりません。
このような感じの内容が200ページほど・・・
更新が遅くなった理由が分かっていただけましたか(苦笑)
ほぼ触りしか書いていませんが、これを読んで少しでも考えていただければ幸いです。
この本を読みながら「そしたら動物に対して何をしてもいけないんじゃないか」と思いつつ、「少しずつ肉を食べることを減らしていこう、あ!そしたら植物も命だけどどうなるの?え?何も食べられないんじゃない?霞でも食べろと?わしゃ仙人かい!」と迷走を始めたカズオの相方